生活にとって必要な「話す」「聞く」「食べる」といった機能に課題を抱える方に対して専門的な評価やリハビリを行うことにより社会復帰を促し自分らしい生活が出来るよう支援します。

- 1コミュニケーション
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失語症や構音障害などでコミュニケーションに課題を抱える方に対して評価・リハビリを行います。言語機能を評価し機能改善練習を行うと同時に、代償的なコミュニケーション手段を検討し、その方の能力に合わせた意思表出手段の獲得を目指します。
口の機能がうまく使えない方、力が入り思うように話す事が出来ない方に関しては呼吸や発声の練習や構音練習と併せて、PTやOTと姿勢の検討や、筋緊張の調整を行いより効果的な練習を行っていきます。
言語室でのリハビリに限らず病状に合わせて病棟やベッドサイドでも実施します。

- 2摂食・嚥下機能障害
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病気や加齢により飲み込む力や口の動きが低下し食べることが難しくなった方に対し、できる限り口から食べることを目指し支援します。
口腔内の保清に努め、それぞれの症状に合わせて口の機能の改善、飲み込む力の改善を図ります。日常の評価や検査の他、必要に応じより専門的な嚥下機能検査(VE検査・VF検査※1)も行います。また当院では、個々の飲み込みの力に合わせた食事形態(ゼリー、ペースト食、ソフト食、粉砕食等)が提供出来るよう栄養課と密に連携しています。
※1嚥下内視鏡検査、嚥下造影検査
これらの検査は年間約100件ほど実施しており主治医をはじめ他スタッフと情報共有しながら個々に合わせた食事形態の選定や姿勢調整などを行っています。
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嚥下内視鏡検査(VE検査)
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嚥下造影検査(VF検査)
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並食
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一口大
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粉砕食
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刻み食
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ペースト食
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ソフト食
- 3在宅復帰に向けての家族指導
- 退院後も不安なく豊かな日常生活を送れることを目指し支援しています。
コミュニケーションの不安な方には代償手段や周囲のサポート支援、飲み込みの不安な方には食事形態や姿勢、食べ方の工夫などをご本人だけではなくご家族に対しても指導を行っていきます。